Mr children 『横断歩道を渡る人たち』 歌詞意味・解釈~日常の中にあるもの~

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どうも!管理人です!

今回は『横断歩道を渡る人たち』を取り上げます!!

この曲はGIFTのカップリング曲。

また、映画『Split The Difference』の中でCD音源としても収録されています。

 


冒頭のハーモニカが印象的で、徐々にアップテンポになっていくメロディー。

車の中から桜井さんが見る横断歩道の様子を綴った歌詞も、素晴らしいクオリティです。

オリジナルアルバムに収録されていない楽曲で、マイナーではありますが、個人的にはかなり好きな1曲です。

 

ではでは、今回も歌詞を追っていきましょう( ^^)

 

【以下、考察】

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横断歩道を渡る人たち
僕は信号が変わるのを待っている


昨日の僕が 明日の僕が
今 目の前を通り過ぎていく

サビの歌詞です。

この曲では、サビのフレーズか何度も繰り返されます。

信号待ちの車の中で、桜井さんが見た光景。

 

ただそれだけのはずなのに、どこにでもある光景のはずなのに、考え方や捉え方の違いで歌詞として昇華させる桜井さんの力は脱帽の一言です。

 

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目の前を横切ろうとするその老人の背中はひどく曲がっていて
歩く姿をじっと見ていると 足が不自由であることがわかる
かばい続けてきた足のせいか 

それとも思うように動かぬ現実に へし曲げられた心が
背中まで歪めているのだろうか

足が不自由で猫背な老人。

正直言って、街を見渡せばどこにでもある姿です。

しかし桜井さんは、その老人の曲がった背中を見て、彼の今までの人生に思いをはせます。

 

きっと年老いていくなかで、様々なことがあったのでしょう。

苦労もしたでしょう。

そんな目線で見ると、周りにいる老人たちへ敬う気持ちも生まれるってものです。

 

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目の前を颯爽と歩くその女のスカートはひどく短くて
ついつい目が奪われてしまう 強い風でも吹かぬものかと


そんな視線に気が付いたら きっと彼女は僕を睨み付けてくるだろう
「自分の為にしてるだけ」だと
「誰かの気を引きたいわけじゃない」と

思わずクスッと笑ってしまう歌詞ですね。

桜井さんの飾らない一面が出てます(笑)

 

実際、男ってそんなものです。

目は奪われるし、スケベ心しかありません。

女性のファッション的な意図なんて、男はこれっぽっちも響いていないのです。

 

颯爽と歩く、という表現からは、背も高くスラッとした女性をイメージさせます。

きっと気も強いんでしょう。

っていうか、見られたくないなら、短いスカートなんて履くなと言いたい!

 

でも、月日が経てば、先ほどの老人のように背中も曲がるわけです。

 

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 イライラした母親はもの分かりの悪い息子の手を引っ張って

もう何個も持ってるでしょ!?と おもちゃ屋の前で声を上げている


欲しがっているのは愛情で
拒んでるのも「我慢」を教えるための愛情で

人目も気にせず泣いて怒って その親子は愛し合っているんだ

次に登場するのは一組の親子。

一見すると、顔をしかめたくなるような光景です。

 

ただ観方を変えてみると、愛情をぶつけ合っていることがわかります。

まあ、本当のところはわかりませんけどね(笑)

母親もただ怒りをぶつけているだけかもしれないし。

 

 

ここまでは3人の大人が登場します。

老人→若い女性→母親。

この対比と、『昨日の僕が 明日の僕が 今 目の前を通り過ぎていく』という歌詞からも、時間軸が繋がっているんじゃないかって思うんです。

 

時系列はバラバラだけど、若い女性も母親になり、いつかは年老いていく。

目の前を通り過ぎていく人たちを、桜井さんが自分の人生に置き換えた比喩ではないかと、勝手に解釈してみます。

 

『自分のため』と強がっている20代。

親となり愛を知った30代。

平坦な道ではない人生を過ごし、心も背中も歪んだ老年期。

 

Mrchildrenとして、紆余曲折あった今までを表しているのでは!?

そして最後が

ギターケースを抱え歩くその少年は仲間と楽しげに話している
好きな音楽の話か それとも好きな女の子の話か?


そのギターで未来を変えるつもりかい?

それならいつか仲間に入れてくれ
僕だって何もかもをもの分かりよく 年老いたくはないんだ

と、なっています。

もの分かりよく年老いたくはないと来ました。

 

デビューして20年あまり。これ以上ない成功を収めました。

もう決して若くは無く、成熟しきったバンドです。

 

でも、決して若い感性を失いたくない。

いつまでも新鮮で、青い頃の気持ちを忘れたくない。

前へ、前へ進んでいきたい。

 

そんな気持ちがこもった歌詞なんじゃないかなーって思います。

おわり!